北海道・札幌のニュース

北海道・札幌のニュースについて簡単に考察します。

選挙公報って必要?

本日から始めたこのブログですが、参議院議員選挙明けの月曜日という選挙報道一色になっているときに始めるとか、どうかしているとしか自分でも思うわけです。
ただ、やりたいと思った時に始めないといつまでも始まらない。『思い立ったが吉日』という言葉もありますので、張り切っていきます。

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とはいえ、国政選挙では政治報道の専門家たちが真剣に分析をしているわけで、そこに初日から割って入るのはハードルが高い。
しかも、私にも政治信条とかもありますので何も語れていないタイミングで、いきなりこの話題に切り込んでも全く伝わらないと思うので、今日は選挙関連だけど投票結果とは別の話題を取り上げます。

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 参院選選挙公報三笠市の山中に大量に捨てられていた問題で、札幌市の委託業者から配布業務を請け負った20代の男性が投棄を認めていることがわかりました。
 選挙公報を大量投棄していたのは、札幌市の配布業務を請け負った総合商研から、業務の再委託を受けた20代の男性です。市によりますと男性は当初、投棄を否定していましたが、19日夜になって認めたということです。男性は厚別区内の約3600世帯を担当していて、その一部とみられる約3200部の選挙公報が、三笠市の山中で見つかっています。市は19日の夜の間に対象地域への配布を完了させる予定で、今後は男性を警察に告発するかどうか検討するとしています。

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きょう投開票の参院選選挙公報が、札幌市の一部で配られていなかった問題で、新たに5つの地域でも選挙公報が配られていなかったことがわかりました。
 札幌市選管によりますと、選挙公報が山の中に捨てられた問題を受けて調べたところ、東区伏古の一部など5つの地域でもあわせて889世帯に選挙公報が届いていませんでした。このうち4地域では選挙公報を捨てていたのと同じ業者「総合商研」が配達員の配置を忘れるなどしていたためで、残りの1地域は選管が業者に渡した台帳に誤りがありました。いずれも追加配布を済ませたということです。

よく、郵便物や配達業者のメール便の投棄についてニュースに取り上げられることがありますが、そこから連想すると選挙公報こそあってもおかしくないなぁ。という印象を持ちました。

だって、皆さん。今回の選挙で選挙公報に目を通しましたか?

私の住むマンションでは、選挙公報は市からのほかの配布物と同じように集合住宅向けのポストの上に世帯数分だけおいてあり、個別の投げ込みにもなっていない状況です。
私自身は、比例代表の候補者のすべてに目を通したくて選挙公報を一部取って自宅で見ました。しかし、いざ見てみると全員の名前が掲載しておらず、結局はNHKの特設サイトで確認しました。

そもそも、選挙公報とは公職選挙法にて国政選挙と都道府県知事選において選挙管理委員会が発行し、配布することを義務付けられているものです。そのうえで、配布業務を札幌市が業者に委託しているという構図だと思われます。
業者が、”配達員の配置を忘れる”とか、意味不明な言い訳をしており、契約不履行なのは言語同断ですが、そもそもネット選挙解禁になり選挙公報の在り方についても見直す時期が来ているのではないでしょうか。

確かに全世帯がネットを見れるわけではないので、そこの情報を取得を担保する意味で必要というのは理解できますが、マンションの住民の大半が手も付けずに廃棄される選挙公報を見た時に、無駄だなぁと感じてしまうわけです。

その無駄さえも、民主主義のコストといってしまえば仕方ないと理解はできるのですが、納得はできない。

市町村からの公報についても同じことが言えるのですが、せめて要・不要を住民から申し出て要という世帯だけ配布するということにはならないのでしょうか。

ちなみに、公職選挙法には選挙公報の配布について届け出が必要にはなりますが、”新聞折り込みその他これに準じる方法”での配布も認められています。ただ、新聞の購読率がだだ下がりの現状では、代替手段にはなりえませんけど。
こういった細かいところの改正についても十分に国会議員の先生たちには議論してほしいところです。